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世界の装身具-指輪・耳飾り-ハンドリングゼミ 第2回

ここでは、会員のゼミでの感想や気づいた点、意見、お寄せいただいた図書資料情報などを掲載します(順不同)。


角元 弥子 さん

アジアの装身具の豊かさにあらためてわくわくしています。
以下、特に気になった3点につきまして。

<テキスト外(4)>フィリピンルソン島 白蝶貝耳飾り

特徴的な形の意味を知りたくて少し調べてみました。
フィリピンのテキスタイルの本に、着用写真がありましたので添付します。

ハンドリングさせていただいた、小さい方は紛れもなく耳飾りですが(添付資料の下ふたつ)、 大きい方はヘッドバンドにつけて着用するようです(添付資料の上ふたつ)。

この形の意味は、「蝶あるいは男性生殖器の一部とされている」という文章がインターネットで見つかりましたが、 添付資料の右下の写真を見ると、私には武器のようにも見えました。

フィリピンの伝統装身具はテキスタイルとともに興味がありますので、引き続き調べてみたいと思います。

<2-29>パキスタン ミラーリング

そのまま欲しいほど気に入ってしまいました。
裏側までつづく七宝の模様は端正で、ペルシャ方面の装飾文化を思わせます。

先生によると、この地方のロイヤルブルーはラピスラズリを模した色ではないかとのこと。
同じ様式の他のものをもう少し見てみたい気がしました。

<2-21>ハート型 リング

20世紀にはインドもヨーロッパのデザインから影響を受けています。(逆輸入的な流れかも?)
このハート型リングからはなんとなく、そんなテイストを感じました。


奥田 文子 さん

今回も驚きのたくさんある勉強会でした。
2-4耳飾り、2-16こめかみ飾りは着用写真を見ると、伝統的な装身具というよりも、むしろ前衛的なジュエリーに思えました。
2-16の重量感には驚きましたが、黒くなる前の色で見てみたいです。
あれだけの大きさや存在感があると、着用していないときは室内用の飾りにもなりそうです。
それとも見えない場所に、隠すように保管するのでしょうか。

テキスト外(1)の、シリンダータイプの耳飾りも衝撃的でした。
言われてみれば装身具の原点のような身に着け方だと納得しました。なぜか怖い気がしますが…。
Aのアンバーは、合成石のブールに見えます。
ということは、未カットの合成石をそのまま装身具にすることもできる?という考えも浮かびました。
重さの問題はあるかもしれませんが、小さいものならばそのまま使用できそうです。

ほかにも2-26、27の足の指輪や、2-14、15のマムリの耳飾りなど、興味深い装身具をたくさん見ることができました。
ありがとうございました。


土田 慶太 さん

今回のゼミのハンドリング作品も、今までに見たことのないものばかりで、特に耳飾りの大きさには驚かされました。またデザインも多様で、知らないことを知るということに喜びを感じています。

ミネラルショーや蚤の市で世界の装身具を探すと面白いという話を露木先生から聞き、今回のゼミの翌日、池袋で開催されていたミネラルショーを見て回っていたら、「神々の宿る銀」の133ページに載っている、ベルベル族の巻き衣留め金具を見つけました。あまり状態の良いものではなかったので購入しませんでしたが、そういうものを探そうと見ていると、案外に見つけられるものなんだなと思いました。


山岸 昇司 さん

世界の装身具は実に多様であるということが実物を手に取ることにより、強く感じる事ができる回でした。

とりわけ、2-16こめかみ飾り インドネシア(スマトラ島)(テキストP59)の重量には驚きでした。

また重量もさることながら大きさにも驚くことがたくさんあります。

大きな耳飾りは耳たぶにどのように着けるのか今一つ実感できなかったのですが昨年末のTV番組でアフリカ・マサイ族の映像を見たとき納得できました。

マサイ族の長老の耳たぶの孔が鎌倉の大仏様のそれがごとき大きさだったのです。

似たような写真がないかNETで探してみたのが下記URLです。(長老の耳孔はもっと大きいですが)

http://www.asahi.com/articles/ASGDP653CGDPUHBI021.html

この大きさ(細く伸びて広がり垂れ下がっています)ならどんな耳飾りも出し入れ自由です。

人間が身に着ける物に大きさや重さの制限はなく地域により様々、また装着する身体の部位も様々ということを教えて頂けた回でありました。


河西 志保 さん

この度は12月受講できなかったので追加で開いて頂き大変感謝しております。

まず中でも目立っていたのが2−4のメオ族のユニークな耳飾りは長さにびっくりしました。なんと23センチあり、束ねたターバンのようなものに引っ掛けているのは、豊かさと個性でしょうか?

もう一つはやはりバタク族のこめかみ飾りでしょう。大きさも重さも桁違いで、さらに身に着け方もターバンのようなものに引っ掛けるのもよっぽど重いからでしょうか?さぞ着けていて大変だったと思います。
いろいろ他に資料がないか探しましたらカレン族の資料がネットに載っていたので添付致します。http://www.cromagnon.net

カレン族は、タイ北部の山岳地にありカレン族の装身具は、伝統的な手法と独創的なデザインだそうです。1つとして同じものはなく、カレン族の刻印には様々な意味や願いを込め、先祖代々のアニミズム(霊が宿っている)や自然と共存した生活にもとづく模様がデザインされている。意味を持った模様を身に着ける、飾るということはそれらの模様が持つ霊力を取り込んだり、霊力で身を守るという精神的な欲求が込められているそうです。また純度が高いのが特徴で95〜97%ほどを使うそうです。

この他インドの指輪のところで、日本にも明治時代に似たような指輪を作っていた奥村博史氏のお話と作品を見ることが出来ましたが、あの時代には考えられないほどモダンで個性的なオーダージュエリーを作られていたのには大変興味があります。

本当に大変充実した時間が過ごせ、心から露木先生に感謝申し上げます。



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